北川真美

ジャズボーカリスト

プロフィール

profile

きたがわ まさみ

大阪府出身 20歳を過ぎた頃、JAZZのリズムに“興奮と落ち着き”という一見相反する感動を抱く。 幼少のころから歌うことが好きだったこともあり、JAZZボーカルを志す。 2004年よりライブ活動を始める。 関西で活躍中のミュージシャンと共演を重ね、2008年6月JAZZ・ON TOPレーベルより、1stアルバム「Close Your Eyes」を全国リリース。 2012年6月22日2ndアルバム「I’m Old fashioned」リリース。 ラジオ・テレビなどのメディアにも出演。 (2008年12月NHK総合「ぐるっと関西おひるまえ」2009年6月朝日放送「おはよう朝日です」など) 現在は関西を拠点に、東京でも定期的にライブ活動を行っている。

ディスコグラフィー

2008年6月「Close Your Eyes」

◇爽やかな色気とたぐいまれな美声のシンガーだ。小粋にスイングしていて、ペギー・リーにも通じる味わいを感じさせてくれる。(岩浪洋三)
◇スリリングなフレージングに思わず引き込まれてしまう。ソフトボイスが持ち味のフォギー&ミステリアスなシンガーの出現だ。(清水真吾)

2012年6月 「I’m Old Fashioned」

◇奇をてらわない、まさにオールドファッションなヴォーカリストオーソドックスな音楽が持つ力をご堪能下さい。

スイングジャーナル誌7月号

2004年にプロ・デビューしているので,すでに大阪のライブ・シーンではお馴染みの美麗実力派,北川真美が『クローズ・ユア・アイズ』でCDデビューした。
「収録曲は20年代から50年代のスタンダードばかり。原曲の美しさを大切に録音したので,古きよき時代を楽しんでもらえれば,と思っています」と北川。
「大好きなペギー・リーの楽曲をたくさん収録しています。アルバム・タイトルにもなっている<クローズ・ユア・アイズ>も彼女のレパートリー。ステージではラテンかミディアムで歌ってたんですが,ここではミディアム・スローぐらいのテンポで収録してます。気に入ってるので,これからはこのテンポで歌っていきたいですね」と今回のアレンジは大のお気に入りのようだ。
「<あなたなしで何処へ>はあまりメジャーではないですが,これもペギー・リーのレパートリー。切なくて美しくて,一度聴いて大好きになりました」北川はジヤズを聴き始めてからペギー・リーを知り,バラードの情感豊かで心に染みるストレートな歌唱に惚れ込んで,彼女の大ファンになった。確かに北川のアルバムを聴くと,ジャケットのイメージ・カラー,ブルーそのままにブルージーで語りかけるような歌唱はどこかキャピトル時代の成熟したペギー・リーに通じるところがある。まだ若い北川なのに大人っぽくムーディーなのだ。今回のアルバムはデビュー・アルバムにしては珍しくドラムレス。ギターが加わった一昔前のピアノ・トリオ・スタイルだ。JOTレーベルのプロデューサー清水真吾が「北川の声にはドラムよりもギターが良く似合う」と言うように心地よく響く腰の坐っサウンドだ。リズムの要となるドラムが抜けるのは新人には厳しい条件だが,さすがに実力派北川ゆえ,難なくこなしている。しかも各楽器とデュオ曲まで収録して,これがなかなかの聴きものなのだ。
「ベースとの<フィーバー>はウォーキング・ベースが心地よくて、<ウィル・ビー・トゥゲザー・アゲイン>はピアノの旋律が素敵。<ビューティフル・ラブ>は映画のワン・シーンのような雰囲気のギターで、録音も映画のサウンドトラックっぽい音になっています」
 最後に「これからもスタンダードを大切に歌っていきます。またライブも来ていただければ嬉しいです。そしてCDとはちがった私も見てください」と抱負を語った。
(インタビュー・文 藤嶋要吾 )