海洋船舶画家「上田毅八郎の世界」企画展


イベント詳細


ボックスアートの巨匠が描いた勇壮なるロマン。
上田作品とその他関連資料(模型等)約80点を展示します。

計算して描きあげる、そのリアルな臨場感。
【上田毅八郎プロフィール】

大正9年(1920年)、静岡県志太郡藤枝町大字鬼岩寺(現・藤枝市)生まれ。6歳まで藤枝で育つ。現在は浜松市在住の海洋船舶画家。模型の箱絵(ボックスアート)を中心に戦艦、航空母艦、輸送船、帆船、客船などを描く。

中でも船舶の喫水船(船と水面の境の線)より上のみをプラモデル化し、水面に浮かんでいる姿を再現したしたウォーターラインシリーズ(静岡模型教材共同組合企画)の箱絵は力作。描く船について大きさ、重さ、速度、馬力など正確なスペックを調べ、天気、風速、による船の傾き加減や波の切り方、飛沫にいたるまで計算して描きあげるそのリアルな臨場感は、上田ならではのタッチである。

アジア・太平洋戦争では陸軍高射砲兵として兵員輸送作戦に従事。南はマレーシアから、北はアリューシャ列島まで3年8ヶ月航海する。軍務の傍ら隣の船や停泊中の軍艦を軍事郵便ハガキにスケッチして保管したものが後に貴重な資料となっている。戦争中6回の爆撃にあい、昭和19年(1944年)、マニラ湾で米軍機が投下した爆弾により右手の自由を失うも、奇跡の生還を果たす。戦後、左手で絵筆を持つ訓練を重ね、静岡市内で自動車の塗装業を営む傍ら、仲間の鎮魂のために軍艦や輸送船などを描きためる。

昭和25年、田宮俊作氏(現・株式会社タミヤ会長)に切望され、模型の箱絵を手がけるようになる。その後、帆船、車、機関車、飛行機等の作品も本やカレンダー等に使用される。対象物細部の精密さと正確さは見ごたえがあり、特に実体験を元に描く船舶画は海と波を描き分ける表現が独特で、荒れ狂う海を航行する軍艦や帆船の勇壮な姿は他に類を見ない迫力である。

~藤枝市文学館第27回企画展~

藤枝が生んだ海洋船舶画家『上田毅八郎の世界』
平成23年9月8日(木)~10月23日(日)開催中!

【イベント情報】
【日付】 2011年9月8日(木)~10月23日(日)
【休館】 月曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌日
【時間】 9:00~17:00
【料金】 大人200円、中学生以下無料(博物館・文学館共通)
【場所】 藤枝市郷土博物館・文学館(藤枝市若王子500番地・蓮華寺池公園内)

【お問い合わせ】
TEL 054-645-1100
FAX 054-644-8514

【アクセス】
【お車】 国道1号緑町交差点経由、または藤枝バイパスから(東から)薮田東IC、(西から)谷稲葉IC経由
【電車】 JR藤枝駅から「新静岡行」バス10分、「蓮華寺池公園入口」下車、徒歩5分

★関連イベント情報★ ぜひご参加ください!

◆ギャラリーウォーク

現役ボックスアーチスト島村英二さんと「戦艦大和を描いた男・上田毅八郎展」の著者、榎戸真弓さんの解説で一緒に作品鑑賞できます!

★ 【日付】 9月10日(土)10:30~11:00、13:30~14:00
★ 【場所】 文学館展示室

※直接会場へお越しください。

◆みむ~ら博士と地球儀を作ろう

アカデミー静岡のペーパークラフト!参加でドラえもんエコバッグプレゼント♪

★ 【日付】 9月10日(土)、10月1日(土)、10月15日(土)
       いずれも10:00~12:00
★ 【場所】 文学館講座学習室
★ 【料金】 100円

※要申込(先着各20名様)

◆模型工作教室

タミヤのスタッフがわかりやすく説明します!

★ 【日付】 9月24日(土)・25日(日)
       10:00~12:00、14:00~16:00
★ 【内容】 ①作って走らせよう<ダンガンレーサー>
       ②軽量紙ねんどでつくる<スイーツデコレーション>
★ 【場所】 文学館講座学習室
★ 【料金】 500円(キット代)

※要申込(定員①②各20名様)

協力:株式会社タミヤ/株式会社小学館アカデミー静岡/アクトボックス In Hamamatsu/株式会社インデックス